蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2013-08-01から1日間の記事一覧

林望訳「謹訳源氏物語十」を読んで

照る日曇る日第612回 大谷崎、与謝野、円地、瀬戸内その他源氏の翻訳はあまた存在するわけであるが、この林訳の大きな特徴は、橋本治、アーサー・ウェイリーと同様に、すらすら読めて意味がまことに明快であることだ。 橋本は「話者」が光源氏であるから…