蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2014-09-28から1日間の記事一覧

金子兜太著の「語る兜太」を読んで

照る日曇る日第731回 兜太といえばまず思いだすのが普く人口に膾炙しているこの1句であろう。 銀行員ら朝より螢光す烏賊のごとく そこにはトラック島で戦争の飢餓地獄を体験し、命からがら帰国して働いた日銀で干され、窓奥族として金庫の番人を務めて退職…