蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

EMIの「マルタ・アルゲリッチ・ソロ&デュオ集」を聴いて

♪音楽千夜一夜 第224回


1965年から2009年の間に彼女が演奏した独奏曲と連弾を集めた超バジェット6枚組CDでげす。

しかしソロはシューマンの作品15と46、ショパンの作品24等をスクープしたたった2枚しかなくて、あとの4枚はコワセヴィッチやフレーレや、その他名前を聞いたこともないあれやこれやのピアニストとの2重奏ばかり。

で、演奏はというと、私の嫌いなショパン(コルトーとフランソワの演奏だけは例外)はやはりこの人でもつまらないが、あとは、みないい。すごくいい。とりわけモーツアルトのk501とメンデルスゾーンの作品21は大変素晴らしい。


最後になりましたが、このピアノの天才の演奏をひとことで表現すると


驚天動地生成流動才気煥発丁々発止清新溌剌縦横無尽  蝶人