蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

ワルター指揮コロンビア響の「モーツアルト選集」を聞いて


♪音楽千夜一夜 第235回


超廉価CDの元祖ソニー・クラシカルGがまたまた贈ってくれたブルーノ・ワルター最晩年のモーツアルトの花束です。後期6大交響曲に加えてアイネクライネ、ドイツ舞曲、フランチエスカッチと組んだヴァイオリン協奏曲やニューヨークフィルと入れたレクイエムまで、たった1枚331円で6枚組のすべてステレオの名演奏が手に入るのですから、これは買わない方がどうかしています。

いずれもつとに定評のあるロマンチックなもので古き良き時代のモザールを堪能できますが問題は音質。この最新型24bitのCD録音はまたしても耳に痛い金属的なヒスを連発。手持ちのLPの優しさや豊かさなどはどこかに消し飛んでしまったようです。

ブダペストSQといいジュリアートSQといい、この会社の音響技術者の音楽性の無さには毎度のことながらウンザリさせられます。


WinWinの関係があたくしのコンセプトなどと抜かすこの女狐社長 蝶人