蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

武内英樹監督の「テルマエ・ロマエ」をみて

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bowyow cine-archives vol.641

 

元は漫画が原作だったらしい。昔からタイムトラベル物は数多いが、ローマ帝国ハドリアヌス帝時代と現代の平成ニッポンを結びつけた着想の妙に驚く。

 

しかも主人公ルシウスがローマの大浴場の設計技師で、これがタイムトラベルしてわが国の風呂やトイレ回りと結び付くたびに、笑いの渦が巻き起こるという仕掛けは心憎い。

 

今を去る何十年前にメンズノンノの専属モデルとして登場した主役の阿部寛が、こんな映画の主人公を立派に演じている姿には感慨を覚える。ハドリアヌス帝の市村正親、敵役の北村一輝、恋人役の上戸彩も敵役で笑いながら愉しく見物できる。

 

まだ見ていないが、タイムトラベルのきかっけがだんだんマンネリ化してきているので、続編はつらいのではないだろうか。

 

 

なにゆえに1晩に2度も3度もトイレに行くのか夜食のお茶を飲み過ぎたから 蝶人