蝶人戯画録

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文化学園服飾博物館で「世界のビーズ展」をみる

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ふぁっちょん幻論& 茫洋物見遊山記第154回 

 

 

この展覧会を一覧すると、ビーズが身近な装飾材料として昔から世界各地のおよそ40カ国で愛用されてきたことがよくわかる。

 

 交易品として珍重されたガラスビーズ「とんぼ玉」、欧州の華やかなビーズ刺繍のドレスなども興味深いが、狼の歯の首輪や本邦の勾玉、アジア、アフリカの伝統的な衣服や装身具などをじっと眺めていると、これらの珠玉のひとつひとつに大衆のさまざまな祈りや呪力が籠められてきたことは間違いないだろう。

 

 その祈りや呪力は現在もなおミサンガ、腕輪、首飾り、鉢巻き、イアリング、テープ、護身具等々の姿形で、私たちの身体と命と暮らしをつなぎとめているのである。

 

 なお当展は来る9月13日まで同館にて開催中。日曜祭日はお休みです。

 

 

なにゆえにメキシコ見物の首相を映し出すもっと大事なニュースが他にあるだろ 蝶人