蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

すべての言葉は通り過ぎてゆく 第16回

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西暦2014年神無月蝶人狂言畸語輯&バガテル-そんな私のここだけの話op.188

 

 

新橋の街を歩いてその変貌に驚く。自分が行動の拠点にしていた場所や店がみな消え失せてしまった。10/31

 

ぐあんばれ青木ロイヤルズ。いまこそ乾坤一擲、一打逆転のときなるぞ。10/30

 

ここで青木が、いわゆるひとつの男にならなければ、ロイヤルズの逆転優勝はのぞめまい。10/29

 

朝日歌壇の佐佐木幸綱氏選第四席に、小生の歌が選ばれた。「校庭にツクツクボウシ鳴く午後に生涯最後の授業終えたり」。カッコよくドーデーの「最後の授業」を踏まえてみたのだが、どーでえ?10/28

 

歌人馬場あき子さんは、真夜中に思いついた歌を暗闇の中でメモされるそうだが、歌の出来栄えは別として、そのやり方は私と同じだ。しかし私の問題は、朝になってそのメモの字がてんで読めないことなり。

 

よく来日したミュージシャンが「トウキョウ、コンバンハ」とか挨拶するけど、あれは妙にこそばゆく、けったくそが悪い。東京は人ではないし、私ら全部が東京人でもない。

 

ちょっと打てないとジャイアンツ戦の先発に出してもらえない青木。大リーグは厳しいな。10/25

 

自称右翼の軍国主義者がいかなる妄言を吐こうが、私はこういう元兵士の証言を信じる。http://testimony-of-grandfather.webnode.jp/ 

 

書いても書いても、血を血で洗うようなものだ。

 

コンサートでピアニストの好みに合わせて、その時早くかの時遅く楽譜をめくるのは、思いのほか難しいのではないかと思うのだが、本来脇役であるはずの美貌の譜めくりが、肝心の演奏や演奏者よりも気になることもある。10/20

 

今年5月に仏国立科学研究センターのベルトラン・ジョルダン博士が来日講演を行い、自閉症の原因は遺伝子要因であると御託宣を下すと、日本自閉症協会の山崎晃資会長が、「ほぼ間違いがない」などと告白している。

 

しかし昔から我々障ぐわい児の親を苦しめていた「母子関係説」や「予防接種ワクチン説」がナンセンスな俗論だとしても、自閉症協会自身が支持している「脳の中枢神経の機能障害=神経生物学要因」の一枚看板を、会長自身がいつのまに遺伝説にすり替えたのだろう。

 

一卵性双生児の自閉症の一致率は二卵性双生児よりはるかに高いがゆえに、脳の機能障害に先天的な遺伝子障害が絡んでいることは、いかにもありそうな話ではあるが、それなら呑気な小田原評定談義をやっていないで、自閉症遺伝子とその周辺の医学的解明を急いでほしいものだ。

 

毎度のことながら我が国の自閉症研究者たちは、いつも米国やフランスなど海外の医師や研究者の「提言」に振り回され、やれ自閉症スペクトラム、やれ発達障害などと「最新トレンド」を振り回すばかりで、オキシトシン投与などを除いて、この障ぐわあいの真因にいつまで経っても切り込めないでいる。

 

海外の権威者の高論卓説の受け売りをする講演会や、金儲けのための著作宣伝は直ちに中止して、自閉症という障ぐわあいの本質に肉薄し、その根本的な「障ぐわあい克服のための具体的な方法論」を解明してほしいものだ。私たち親がまだ生きているあいだに。

 

安倍蚤糞の3本の矢っていったいどこへ飛んで行ったのか?

第1の矢はけっきょく金融緩和だけで、円安・株高はこれとは無関係にもたらされた。

第2の国土強靭化も第3の構造改革も、妄想と希望的観測のみでまったく実現されていない。10/13

 

やったぜ青木ロイヤルズ! 強敵オリオールズを連覇連破せり。10/12

 

「ラフスケッチになりますが、「新古今」から、詩の方では宗祇の連歌が生まれて、それが芭蕉の俳論へゆき、散文の方では「新古今」―「平家物語」―芭蕉の紀行となったという見方はできないでしょうか」丸谷才一「輝く日の宮」

 

為永春水の「春色梅児誉美」の時間があちこち移動するやりかたは自覚的で、徳田秋声の「あらくれ」は、この曲線的で複雑な時間処理を学んだのではないだろうか」丸谷才一「輝く日の宮」

 

「そこで私としては、芭蕉義経五百年忌をまったく私的にひっそりと祀りたくて(「奥の細道に」)出かけたのではないかと想像しました。芭蕉義経が好きでした。出羽三山に登ったのも義経の代参のつもりだったのではないでしょうか。」丸谷才一「輝く日の宮」

 

「「奥の細道」の文体は、リズム感とか、言葉づかいの格好よさとか、イメージを差しだす力の激しさとか平家物語そっくりだなあと思う所がいっぱいあります」丸谷才一「輝く日の宮」

 

紫式部は桐壺、輝く日の宮、若紫、紅葉賀とつづくa系の巻をたぶん藤裏葉まで書き、次にb系の箒木から真木柱までを書こうとしたが、その箒木を書き出す前に輝く日の宮を抹殺したのだろう」丸谷才一「輝く日の宮」

 

源氏物語の原稿は400字詰めで大体1800枚。当時は1枚に200字くらい書いていたから源氏全体では3600枚必要だったが、これは当時の公用用紙の約4分の1にあたり、しかも写本の分が加わる。この負担に耐えうる者は藤原道長しかいないだろう」丸谷才一「輝く日の宮」

 

「最高権力者の藤原道長は、紫式部の1)雇用主、2)性的パートナー、3)読者、4)批評家、5)題材の提供者、6)モデル、7)原稿用紙の提供者だった」。丸谷才一「輝く日の宮」

 

若者は女に導かれて、長く続く濃い暗闇のなかを、そろそろと一足づつ歩みを運び、未来といふあやふくてあやしい、心いさみするもののなかへはいつてゆく。丸谷才一著「輝く日の宮」

 

香港の民主主義を根こぎにしようとする中華帝国主義を、断固として押しとどめなければならない。10/2

 

青木とロイヤルズ、よくやった! この勢いでエンジェルスを打倒せよ!

 

アバドのいないルツエルン音楽祭なんて、アンコのないアンパンのようなものだ。アンドリス・ネルソンスでは役不足なり。

 

御霊信仰の最初の記録は、良観5年863年の清和天皇早良親王ほかの怨霊慰撫のための御霊会を催したという「三代実録」の記事です。丸谷才一著「輝く日の宮」

 

芭蕉が「奥の細道」の「百代」をハクタイ、「江上」をコウショウと発音したなんてのは、好事家の穿鑿にすぎない。「過客」はもちろんカカク。カキャクは誤り。カキャクという読みは昔からないんだ。丸谷才一著「輝く日の宮」

 

それにしてもアーノンクール&ウイーン・コンツエルト・ウジクスのモザール最後の交響曲3連ちゃんの演奏には驚いた。3曲を1つのオラトリオに見立てて演奏している。そういえば誰かがベトちゃんの晩年ピアノソナタ3曲を同じようにセット演奏していたな。

 

 

自閉症の本質を摘出できないアホバカ学者がじつはおいらも自閉症でしたなぞとほざきやがる

 

いますぐにこの場で腹を切りなさい40年自閉症と親を食い物にしてきた商売人たち 蝶人