蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

西暦2015年のお正月に2本の「エイリアン」をみる

f:id:kawaiimuku:20141124112558j:plain

 

bowyow cine-archives vol.751&752

 

リドリー・スコット監督の「エイリアン」をみて

 

 何度見ても面白さが失せないのはさすが才人リドリー・スコットなり。

 

ギーガーの鬼面人を驚かせる作りものといい、頑固で一癖もふたくせもある科学者がじつはロボットでありというサプライズといい、ようやくヒロイン、シガニー・ウィーバーが脱出に成功したはずの飛行船に潜んでいた怪物といい、可愛いネコちゃんという伏線といい、じつに見事な連続荒技で、観客をぐんぐん引っ張ってゆくのであったあ。

 

ジェームズ・キャメロン監督の「エイリアン2」をみて

 

 リドリー・スコットが身を引いたあとの続編だしきっと失敗するのではないかと思っていたら、かなり表現が雑駁にはなっていたけれど、ジェームズ・キャメロンが見事にスリルとサスペンスを盛り上げたのは立派なり。

 

 どんな窮地に追い詰められても断固戦う女丈夫シガニー・ウィーバーの存在感を際立たせることに成功した。

 

 

  しばし待てエイリアンが飛び出すだろう安倍蚤糞は獅子身中の虫 蝶人