蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

西部劇2連発!!

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ゴードン・ダグラス監督の「鷲と鷹」をみて

 

bowyow cine-archives vol.766

 

筏渡しのリー・ヴァン・クリーフが、強盗のウオーレン・オーツと戦って最後は2人で決闘するというバカみたいな噺。せっかくいい役者を使いながらこのくだらなさはどうだ。監督がアホバカなんだろうけど、じつに勿体ない。

 

 

ウォルター・ヒル監督の「ワイルド・ビル」をみて

 

bowyow cine-archives vol.767

 

明治維新の頃に実在した西部のあらくれ男が若冠39歳で凶弾に斃れるまでをモノクロ回想シーンをうまく使いながら老功ヒル監督が淡々と綴ってゆく。

 

それにしてもあの有名なカラミティ・ジェーンと酒場でからんでいる最中に、敵に取り囲まれるとは、ちと過去悪すぎるのではないかいな。

 

結局敵どもを皆殺しにしながら、かつて愛した女の息子の不意打ちに遭う主人公は、身から出た錆とはいえ可哀想なり。

 

 

「モーレツからビューティフル」のコピーを書きし人の死を告げていた美しい筆跡 蝶人