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蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

「インクを買うより最新プリンターを買おう」という奇妙な広告について

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広告戯評第22回&バガテル-そんな私のここだけの話op.204

 

 

 エプソンが「インクを買うより最新プリンターを買おう」というネット広告を盛んに露出している。いったいいかなる意味かとクリックしてみたが、同社のプリンターがぞろぞろで出てくるだけ。

 

 インクがなければプリンターは使えない。そこでエプソンなどのメーカーは、プリンターを相対的に安くするかわりに、インク代をべらぼうに吊りあげて元をとろうとしている。

 

 だからこの会社が、「じゃんじゃん純正インクを買いなさい」とか「インクも、最新プリンターも買いなさい」という広告を打つなら分かるが、「インクを買うより最新プリンターを買おう」とはなんじゃらほい。インクは黙っていても買ってくれるから、プリンターをどんどん買い替えさせようという戦略かもしれないが、それにしても奇妙奇天烈なコピーである。

 

 わが家のエプソンも毎月かなりの量のインキを使うので、最近「非純正」インキに変えたところ、「事故が起こるかもしれない」とか「トラぶっても修理しません」とか執拗に警告してくるのだが、プリンターの性能に自信があるのなら、どのような劣悪なインキにも対応するのがメーカーの義務ではないだろうか。

 

 自社製インクでボロ儲けしながら、他社製インクを敵視したり、あまつさえ修理を拒否したりしながら消費者を自社の独占的ネットワークに縛り付けようとする威嚇的で傲慢不遜な態度は、どこかの国の政治家に似てるずら。

 

 

 なにゆえにインクでぼろ儲けしてなおかつプリンターを押し売りしようとする 蝶人