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蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

猛暑に西部劇! その1

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.870、871

 

 

○フィリプ・カウフマン監督の「ミネソタ大強盗団」をみて

 

 西部劇をみているとワイアット・アープとビリーザキッドを扱った映画が多いことに気づかされるが、ジェシー・ジェイムズが登場するを映画もかなり多い。

 

 しかしその1本であるこの作品の主役はジェシー・ジェイムズではなく、同じ強盗仲間の名前さえ聞いたいたことのないヤンガー兄弟である。

 

 ロバート・デュヴァルジェシー役をやっているが、これは完全なミスキャスト。この人には悪人は似合わない。

 

 

○マーク・ライデル監督の「11人のカウボーイ」をみて

 

 ジョン・ウェインが夏の2ヶ月間に1500頭の牛を遠くまで運搬するカウボーイがいないので、やむを得ず少年カウボーイをアルバイトで雇って決死の大旅行に乗り出すが、悪者の悪巧みによって無残に殺されてしまい、少年カウボーイたちが復讐するという無茶クチャな西部劇ずら。

 

 いくらちゃんとした大人のカウボーイが集められないからというて、小学生中学生の男の子を危険で無謀な旅に連れ出すなんて一人前の男がやることではない。げんにその1人は不慮の事故で死んでしまう。息子の願いを許す親も親である。

 

 確かにジョン・ウェインは悪者と男らしく戦って孫のような少年カウボーイの鑑になったかもしれないが、死んでしまっては御仕舞づら。

 

 あまつさえ彼の仇打ちをするんだと少年カウボーイが人殺しをするラストは正気の沙汰とは思えません。

 

 

     鶴見俊輔死す九十三歳残念残念残念だった 蝶人