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蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

川喜多記念映画館でアーサー・シュレシンジャー監督の「真夜中のカーボーイ」をみて

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.889& 鎌倉ちょっと不思議な物語第355回

 

 

 

邦題の「カーボーイ」じゃなくて正しくは「カウボーイ」ですね。 なんか水野晴郎という人の勝手な思いつきでそうしたようですが、下らない冗談は顔だけにしてほしかった。

 

 映画は、はじめは脱兎のごとく終わりは処女膜を喪失した処女の如く哀しい。

 まあいうならば、アメリカのテキサスの田舎町からNYへ出てきた能天気なカウボーイの青春と友情、その挫折を描くアメリカン・ニューシネマの佳作ずら。

 

 ところで1960年代の後半からアメリカン・ニューシネマがブームになったのは、1930年代から敷かれていた米国の表現コードがちょうどこの頃に解禁されたからだという噺を聞いたことがあるが、それって本当かなあ。

 

 それにしてもジョン・ボイトダスティン・ホフマンはどうしてあんなに最後まで惹かれあったのだろう。もしかしてホモセクシャル? いやそうではないだろうな。

 

 今回はテレビの録画ではなく、珍しく鎌倉の川喜多記念映画館でみた。以前は確か800円だったけど、1000円に値上げしたらしい。そのせいかだいぶ席が空いていた。

 

 ここは川喜多長政・かしこ夫妻の旧邸があった広大な山と庭園付きの広大な土地で、ご夫妻の一粒種の川喜多和子さんが亡くなられたあとで鎌倉市に寄付されて現在のような形になったのだが、和子さんの亭主である柴田駿さんが社長をしていたフランス映画社が倒産したときに、もしこの土地があったらそれを免れることが出来たかもしれないという思いにとらわれたことだった。

 

  柴田駿さん、いまどうされているのだろうか?

 

 

    アジサイのごとき男女うごめくシネマかな 蝶人