蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

偶には嫌いなミュージカル映画をみるずら

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.932、933

 

 

ウィリアム・ワイラー監督の「ファニーガール」をみて

 

 オマー・シャリフがイケメンであることは間違いないとして、問題はバーブラ・ストライサンドが、彼が言うように、美人であるかどうかだが、その歌唱力が並外れているので、驚くべきことには、どうかするとファニー転じてビューチフルに見える瞬間があるということだ。

 

 ワイラーにしては凡庸な作品ずら。

 

ハワード・ホークス監督の「ヒット・パレード」をみて

 

「A Song Is Born」という原題がどうして「ヒット・パレード」になるのかよく分からないが、ホークスらしく抜群に面白い唄うラブコメディである。

 

 なんでも1941年の旧作を1951年に再映画化したものらしいが、ダニー・ケイとヴァージニア・メイヨの主人公の周りにベニイ・グッドマン、トミイ・ドオシイ、ルイ・アームストロングライオネル・ハンプトン、チャアリイ・バアネット、メル・パウエル、ゴールデン・ゲイト4重唱団、ペイジ・キャヴァノ三重奏団の面々が素晴らしい演奏を繰り広げるのでたまらない。

 

 それにしてもヴァージニア・メイヨって妙な色気があるね。

 

 

  生協へ行きて一尾百三十八円のシャケ五匹買うほどの贅沢 蝶人