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蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

邦画をみるずら

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.957、958

 

 

○市川昆監督の「黒い十人の女」をみて

 

和田夏十脚本が下らないので才人市川昆も腕の振るいようもなかったのだろう超がつく愚作である。せっかく水もしたたる全盛期の山本富士子岸恵子が出ているというのに勿体ない。本作なんかじゃなくて別のに出ればよかった。

 

 

大森美香監督の「プール」をみて

 

タイの田舎に住む日本人たちの静かな生活を描く。そこに流れるゆるやかな時間の流れと映画的時間の流れがシンクロするときに平安を感じる。

 

 

○保坂延彦監督の「そうかもしれない」をみて

 

耕治人の原作を2005年に映画化したもの。認知症になった老妻を介護しつつ自らも病魔に斃れる老作家。2人の愛と哀切な生涯を桂春団治雪村いづみが熱演。なんというか人ごととは思えない映画である。

 

  

   古稀過ぎて迷いし末に需めたり博文館の十年日記 蝶人