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蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

すべての言葉は通り過ぎてゆく 第32回

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西暦2016年如月蝶人狂言畸語輯&バガテル―そんな私のここだけの話 op. 226

 

 

以前東京新聞の歌壇の老選者が、現代口語で応募した人の作品を勝手に文語に直して特選とし、「どうです、これで格調高い短歌になったでしょう」なる評語を添えていたが、こういうのをいと腹だたしうこちたきわざ、要らぬお節介というのだ。2/1

 

甘利選手の「政治と金」問題では、本人と首相の任命責任を徹底的に追及する必要があるにもかかわらず、直後の安倍内閣の支持率が上昇しているのはあまりにも酷過ぎる。日本人は真正の阿呆莫迦者にあらずや?2/2

 

安倍蚤糞が本気で憲法改悪を宣言しているというのに、能天気な人々は相も変わらずスマップやらゲス&ベッキーやら清原問題とやらにうつつを抜かしている。実はそんなこたあどうでもいいのに。2/4

 

死はNothing である。生は、兎に角Somethingである。たとへいか程苦しくともNothingよりSomethingの方がいいに違ひない。谷崎潤一郎「「異端者の悲しみ」の「はしがき」」

 

オーレル・ニコレ、スイスのヌーシャテルに死す90歳。この人の現代音楽作品の演奏を収めたLPレコードを愛聴したものだが、あの古いレコード、どこへ迷いこんでしまったのだろう。2/5

 

シカトするのが一番なのに、まるで大本営の発表みたいにワンワン騒いで北朝鮮の思う壷に入ってる。これも安倍蚤糞の戦争準備の一環ずら。2/7

 

NHKの「覆面リサーチボス潜入」という番組が気になる。企業のトップが変装して従業員が働く現場に潜入し、後で水戸黄門のように正体を明かして問題点を解決したり表彰したりするというのだが、これって社員に対するスパイ行為だよね。2/8

 

私企業のトップが労働現場の実情と問題点を把握し、その対策を講じるのは当然のことだが、それをなんでテレビを通じて一般への見世物にしながら実施する必要があるのか。そもそも「皆様のNHK」は特定企業の宣伝は行わない唯一の「公共」放送局ではないのか。2/8

 

言論の自由を抑圧する権利は、電波法にも鬼面人を驚かす面妖大臣にもない。2/10

 

サントリー宣伝部の鈴木理雄さんと元日本総天然色の高杉治朗さんが亡くなっていたことを昨日はじめて知った。在りし日の彼らを偲んで今日は静かに過ごそう。2/11

 

婆佐羅と号して専ら過差を好み、綾羅錦繍・精好銀剣・風流服飾、目を驚かさざるなし。「建永式目」2/11

 

「跳ねば跳ね、踊らば踊れ春駒の 法の道をば知る人ぞ知る」 一遍上人2/11

 

民草のなけなしの貯蓄の最低金利すら奪い去っておきながら、「大丈夫、大丈プリン」などととほざいている安倍蚤糞を、阿呆莫迦自公以外の誰が信用できるというのか。2/14

 

写真の意義とは、我われが生きている、あるいは生きていた気配を写し取ることだ。それが写っているかいないかは別として。2/14

 

武満徹が死んでもう20年も経つとは知らなかった。奥さんも同じ歳に亡くなっているんだ。あのご夫婦は東京文化会館などでよくお見かけしたが、とても仲が良さそうだった。ひところNHKのクラシック番組の解説をしていた娘さんはどうしているのかしら。

 

岩城宏之指揮東京コンサーツの演奏で聴く武満徹のテレビドラマ「波の盆」の主題歌ほど泣かせる名曲はない。2/15

 

谷川俊太郎の「とおく」という詩に武満徹が曲をつけた「系図~Family Tree」という作品は、若き日の遠野凪子の朗読とともに終生忘れがたい。凡庸なN響を、凡庸なシャルル・デュトワが振ったにもかかわらず。2/16

 

空想に生きる者のみが藝術家たり得る資格があるのである。藝術家の空想が、いかに自然を離れて居ようとも、それが作家の頭の中に生きて動いて居る力である限り、空想も亦自然界の現象と同じく真実の一つではないか。谷崎潤一郎2/18

 

桃花流水 杳然去

油碧香車 不再逢  by徐蘭修2/18

 

笊から水がどんどん漏れるので、いくら上から注ぎ込んでもおいつかないや。2/21

 

帽子というものは、晴天でなくても帽子を被るかぶっていないと、不安になるものだ。もしかすると天皇制の根っこは、そんなところに潜んでいるのかも知れないな。2/22

 

オーケストラ・スコアを書き写すのは、すばらしい練習である。あなたはただ単に読んでいる時よりもはっきりと、自分が書いているものを<聴く>のだ。シャルル・ミュンシュ「指揮者という仕事」2/23

 

ひと頃は円が80円くらいだったから、安倍蚤糞が登場してからというものは110円台まで急騰したから、好きなCDの大人買いがてんでできなくなった。あれからずっと景気は悪くなるばかりだ。2/23

 

あたし? あたしは生まれてこのかた、ずっとローパーさ。byシンディ・ローパー2/23

 

聴覚障がいの息子を持つ歌手が、今度の参院選に出るそうだ。障がい者の親として支援してあげたいところだが、なんで弱者に最も冷酷な安倍自民党から出馬するのか分からない。2/24

 

私は総譜を暗譜することを要求はしなかった。レイナルド・アーンが書いたように「コンサートに来るのは音楽に感歎するためであって、指揮者の記憶力に感歎するためではない」。シャルル・ミュンシュ「指揮者という仕事」

 

オーケストラの指揮にはスポーツ的な面があるので、私は体操することが必要だと思う。指揮者は、この本来霊感を吹きこまれた存在であり、詩人である者は、想像以上に神経と筋肉との釣り合いを必要とするのである。シャルル・ミュンシュ「指揮者という仕事」

 

オーケストラは一個大隊である。これを指揮したいと思う前に、その心理を深く理解していなければならない。シャルル・ミュンシュ「指揮者という仕事」

 

リヒアルト・シュトラウスの父親は有名なホルン奏者だったが、「我われはあなたが指揮台に上がり、指揮棒を手に取るより前に、主人はあなたなのか我われなのか、もう知っています」と語っていた。シャルル・ミュンシュ「指揮者という仕事」

 

 

  ほらごらん太平洋旅行社のバスが鎌倉街道を駈け抜けた 蝶人