蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2015-04-20から1日間の記事一覧

山本周五郎著「青べか物語」を読んで

照る日曇る日第776回 この作家の小説の多くは、時代物のフィクションである。 それらを暇にまかせて読んでいると、もはや誰が主人公のどんな物語であってもハイドンの初期から中期の交響曲と同じような同一性と倦怠を感じるようになってくる。もちろんよ…