蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

春の夢~「これでも詩かよ」第112番

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ある晴れた日に第273回

 

 

私が生まれて初めて撮った映画「福島原爆」は、

青空に放り投げられた無数の魚たちの骨が、

レントゲン写真のように透けるシーンから始まる。

 

1945年3月11日、

米軍のB29特別爆撃機は、東京に投下するはずの原爆を

誤ってこの地に投下したのだった。

 

当然現地ではその後の広島・長崎と同様の凄まじい惨禍をもたらしたが、幸か不幸かそ

こは無人の海岸だったので、当事者である米軍と日本軍、近くに住む一握りの人々を除

いて広く知られるところにはならなかった。

 

それは恐らく日米両政府の陰謀によるもので、彼らはこの大事件を知る者がいないこと

を利用して長い年月に亘って秘密を隠ぺいしていたが、はからずもこのたびの震災によ

放射能流失で恐るべき実態が明るみに出されたのだった。

 

 

 3議席減らして沖縄は小選挙区ゼロ勝った勝ったと喜ぶなかれ自民党 蝶人