蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

ラリーサ・コンドラキ監督の「トゥルース 闇の告発」をみて

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bowyow cine-archives vol.743

 

 戦時中のわれらが日帝は、アジアを侵略して無辜の女性を殺傷したり、強姦したり、暴行したり、従軍慰安婦を性奴隷にして恬として恥じなかったわけだが、この映画ではおんなじような買春、売春、性暴行、性奴隷、性虐待、はては人身売買までを、正義の味方?であるはずのサラエボ駐在国連平和監視部隊の男性どもが演じる。

 

 こういう不法残虐行為を現地でつぶさに体験した勇気あるアメリカの女性警察官の告発に対して、国連は現在に至るもしらんぷりをしているというのだが、国連ってそういうでたらめな組織なのかしらん。

 

 いろいろ考えさせられる映画である。

 

 

 「壇」といふは小さくても深い蛸壺である古狸や女狐が棲息するところの 蝶人