蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

小島信夫著「菅野満子の手紙」を読む

照る日曇る日第102回作者は自分と他人とそれ以外の全世界をちっぽけな筆一本であますところなく表現しようとする。それはすべての作家が夢見る夢であるとはいえ、そんなことは絶望的に不可能なのだが、それでも彼は断固として些細な断片から壮大な全体の構築…