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蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

クリスチャン・デュゲイ監督の「ヒトラー」をみて

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闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.927

 

 

2003年にアメリカとカナダの放送局が共同制作したテレビ映画で前半の「わが闘争」は少年時代からミュンヘン一揆まで、後半の「独裁者の台頭」はナチス政権の成立から1934年の「長いナイフの夜」までを比較的史実に忠実に描く。

 

つらつらこれを流し見て思うことは幾たびもまた幾たびもこの奇矯な独裁者の台頭を防ぐ機会はありながら、とうとうそれを許してしまった当時の政治家とドイツ国民の「見えざる意思」である。ヒトラー個人の意思や野望はともかく、ドイツの民草自身が彼の独裁を招き寄せたのである。

 

そしてその奇怪な道行きを昨今の我が国にあてはめてみるとなにやら相通じるような要素も散見されけたくそが悪くもなるのである。

 

 

  最悪の政府が笛吹く「総活躍音頭」いったい誰が踊るというのか 蝶人