蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2008-01-05から1日間の記事一覧

森見登美彦著「有頂天家族」を読む

照る日曇る日第84回この人の小説は初めて読んだが、とても面白かった。かつて私がケネディ大統領が暗殺された年に暮らしていた京都を舞台に、主人公である狸の一族と鞍馬に住む天狗と人間の3つの種族が、表向きは人間の姿かたちをしながら現実と空想が重層的…