蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2008-02-02から1日間の記事一覧

ねじめ正一著「荒地の恋」を読む

照る日曇る日第93回何の期待も予備知識もなしに読んだのですが、とてもよく出来た小説なのでいたく感心いたしました。著者はまるで三遊亭円生の落語の一席のようによどみなく「詩人の恋」と荒涼たる「冬の旅」を一気呵成にカタって聞かせるのです。それは詩…