蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2008-06-04から1日間の記事一覧

丸山健二著「日と月と刀」を読む

照る日曇る日第127回きらきらと旭日が徳をほどこす光でもって夜を中和させ 恐るべき精力を投入しながら 闇の呪縛をみるみるうちに解いてゆくというゴシックで印刷された冒頭部から始まり、碧眼の住職の口からほとばしる深い感嘆の声が屏風絵の世界に響き渡り…