蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2008-08-18から1日間の記事一覧

平野啓一郎著「決壊」を読んで

照る日曇る日第150回この節は自分を独り静かに滅却できない人間が通りすがりの人間を無差別に殺害する殺人事件が流行しているが、この小説でもその種のテーマをなんのてらいもなく取り扱っている。これは一昔も二昔も前にはやった小説作法における「主題の積…