蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2008-09-03から1日間の記事一覧

小川国夫著「止島」を読んで

照る日曇る日第154回これも最近物故した作家の遺作短編小説集である。晩夏の昼下がり、一枚1枚拝みながら味読しました。 「しのさん」という少女に主人公は2回ほどつかみかかるが、ひらりと逃げられてしまう。しかしみなしごの彼女は若くして肺病で亡く…