蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2008-12-18から1日間の記事一覧

堀江敏幸著「未見坂」を読んで

照る日曇る日第204回 一天にわかにかき曇るとものすごい強風が吹き募り、大粒のにわか雨が降りはじめたある夕べ、突然家がつぶれるのではないかと思うほどの衝撃があった。慌てて家族全員が店の表に飛び出してみると、てらこ履物店の傍らに立っている木造…