蝶人戯画録

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2008-12-28から1日間の記事一覧

網野善彦著作集第5巻「蒙古襲来」を読んで その3

照る日曇る日第210回 ちょうどその頃、一遍は京の五条烏丸東の因幡堂の縁の下で乞食と共に眠っていたが、弘安2年1279年の8月、信濃の善光寺に向かった一遍は食器の鉢をたたき、念仏を唱えながら踊り出した。一遍が踊ると乞食も癩の者も頭をふり、足…