蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2009-01-15から1日間の記事一覧

加藤廣著「謎手本忠臣蔵」を読んで

照る日曇る日第218回「此間の遺恨、覚えたか」と叫びながら、浅野内匠頭はなぜ上野介に刃傷に及んだか。「此間の遺恨」とは何か。著者は主に五代将軍綱吉とその僚友側用人柳沢吉保の視点をつうじてこの松の廊下刃傷事件を解明しようとしている。元禄14…