蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2009-01-18から1日間の記事一覧

エルサ・モランテ著「アルトゥーロの島」、ナタリア・ギンズブルク著

照る日曇る日第221回前者は少年の継母への淡い初恋を軸にした偽ビルダングスロマンであるが、どこがイタリアを代表する女流作家らしいのか理解に苦しむ。こうしたテーマでは中勘助などのわが国の少年文学のほうに1日の長がある。私はそぞろ下村湖人や山本…