蝶人戯画録

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2009-06-14から1日間の記事一覧

続 村上春樹著「1Q84」を読んで

照る日曇る日第263回 村上春樹がこの小説で描こうとしたのは、リトル・ピープルによって代表される眼には見えない陰険で邪悪な敵意、世界全体を覆う殺意と反感と無関心、冷酷なニヒリズムと問答無用の暴力の氾濫、狂信と原理主義の愚かさではないでしょう…