蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2009-09-05から1日間の記事一覧

吉村昭著「長英逃亡」を読んで

照る日曇る日第289回高野長英は仙台水沢に生まれた江戸時代を代表する洋学者です。彼は武士の身分を捨てて長崎のシーボルトの鳴滝塾で医学と蘭学を学びました。当時英国のモリソン号が来航したのですが、「異国船打ち払いなどの強硬手段を避けて我が国の…