蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2010-07-23から1日間の記事一覧

ギュンター・グラス著・池内紀訳「ブリキの太鼓」を読んで

照る日曇る日 第358回現代ドイツ文学の最高峰の若書きとしてあまねく人口に膾炙する本作ですが、いったいどこがどう面白いのか理解に苦しみます。3歳の時に地下室に転落して以来成長を拒否した主人公が故郷ダンツヒを舞台に第2次大戦の戦中戦後をアクロ…