蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2010-08-08から1日間の記事一覧

遠藤利國著「明治廿 五年九月の ほととぎす」を読んで

照る日曇る日 第361回まずこの本の題名が面白い。ちょっと破格だが五・七・五になっていてそんなところにも作者の遊び心が隠されているような気がする。明治二五年には正岡子規は漱石、露伴などと共にとって二五歳。漢文の素読によって遺伝子注入された江…