蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2010-08-13から1日間の記事一覧

ナボコフの「賜物」を読んで

照る日曇る日 第362回ナボコフといえば「ロリータ」しか知らなかったが、これは回想も小説もロシア、ソヴィエトの社会思想史も味噌も糞もなにもかも詰め込んだ一大ごった煮大河長編である。いちおう主人公はいて、随所で帝政末期の社会思想家チエルヌイシ…