蝶人戯画録

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2010-09-08から1日間の記事一覧

橋本治著「リア家の人々」を読んで

照る日曇る日 第369回 シェークスピアのリア王の悲劇を軽く踏まえてはいるが、作者は、娘に離反されていく明治生まれの文部官僚一家の運命を描きながら、改めて私たちにとって戦後とは何であったか、を自問自答しようと試みている。 戦時中初等教育の管轄…