蝶人戯画録

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2010-12-18から1日間の記事一覧

林望訳「源氏物語四」を読んで

照る日曇る日 第393回身から出た錆びの性欲肥大の罪障によって配流された明石から見事京に帰還した源氏は、その後いかなる運命のいたずらか、とんとん拍子に位階人臣を極め、六条の広大な敷地に泉水、庭園、美女、下人、牛馬を備えた大邸宅を構えて、東西…