蝶人戯画録

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2011-03-21から1日間の記事一覧

松井今朝子著「吉原十二月」を読んで

照る日曇る日 第415回 この本の主役は吉原を代表する廓の主人舞鶴屋庄右衛門。彼が少女時代に発掘し手塩にかけて磨いた二人の花魁に焦点をあてて、彼女たちの紆余曲折に富んだ華麗なる半生をあざやかに描いています。性格も容貌も対照的な主人公の生き方、…