蝶人戯画録

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2011-08-27から1日間の記事一覧

林望訳「謹訳源氏物語六」を読んで

照る日曇る日第450回 かつて桐壺帝が寵愛する藤壺を犯した源氏は、このたびは朱雀帝より拝受した皇女女三の宮を政敵である太政大臣の息子柏木に犯され、またしても最愛の妻紫上を襲う六条御息所の怨霊と戦いながら、おのれの業の深さに懊悩する。まさに因果…