蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2011-11-26から1日間の記事一覧

丸谷才一著「持ち重りする薔薇の花」を読んで

照る日曇る日第467回博学才知の文学者がものした最新作を、その思わせぶりな題名に誘われて読んでみましたら、なんのことはない私の好きなクラシック音楽の世界の話で、しかも東京カルテットに似たさる弦楽四重奏団の内幕、四人のメンバーの離合集散や栄光と…