蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2011-12-17から1日間の記事一覧

井上ひさし著「一分ノ一」下巻を読んで

照る日曇る日第473回我らが主人公は、分断された日本の再統一を夢見るソヴィエトによって占領された北ニッポン国の地理学者サブロー・ニザエモーノヴィッチ・エンドーこと遠藤三郎。彼は、少数の味方を敵の警察やスパイの魔手によって次々に失いながらも、入…