蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-01-17から1日間の記事一覧

津村節子著「紅梅」を読んで

照る日曇る日第484回作家である夫吉村昭の発病から死までを、同じ作家である妻が、事実にもとづいた小説にしたもの。舌ガンの治療の途中で膵臓ガンが発見され、その手術が行われた結果膵臓全体と十二指腸、胃の半分を失った夫を懸命に看護する妻の真情が随所…