蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-02-05から1日間の記事一覧

角田光代著「空の拳」を読んで

照る日曇る日第491回日本経済新聞の夕刊に連載されていた拳闘小説がついに大団円を迎え、私は感動と一掬の涙と共にその最終回を読み終わった。小説を読んで感動の涙を流したのは遠くはロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」、近くは高橋源一郎の「官能小説…