蝶人戯画録

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2012-02-13から1日間の記事一覧

林望訳「謹訳源氏物語七」を読んで

照る日曇る日第494回本書に収められたのは「柏木」「横笛」「鈴虫」「夕霧」「御法」「幻」の六つの巻です。源氏が目に入れても痛くないほど大事にしている正室の女三の宮が、かつての頭中将の息子、柏木に犯されて子をなすくだりはまことに因果応報。若き日…