蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-02-16から1日間の記事一覧

ジョン・アーヴィング著「あの川のほとりで上」を読んで

照る日曇る日第495回 現代アメリカを代表する偉大な作家の最新作の上巻を読んだところです。この長大な(私が思うに)ビルドゥングスロマンは、1954年4月、泥の季節のニューハンプシャー州の小さな町を流れる「曲がり河」の丸太の下に沈んだ一人の少年…