蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-02-25から1日間の記事一覧

花村萬月著「信長私記」を読んで

照る日曇る日第497回太田牛一の「信長広記」の向こうを張って、やさぐれのごんたくれ作家がいっちょでっち上げたる「信長私記」である。どうせ編集者の推挽で無理矢理書かされた連載小説なのだろうが、彼の血湧き肉踊る京都を舞台にした肉弾自叙伝と違ってい…