蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-03-27から1日間の記事一覧

ちくま日本文学全集「尾崎翆」を読んで

照る日曇る日第506回 裏日本の山村の野良仕事には、弁当を忘れても雨具が欠かせない。晴れ間を縫ってたちまち驟雨が落ちてくるからだ。そんな山陰の陰鬱な風土に逆らうように、一輪の清新な花が咲いていた。それは泥田に咲いたポップでシュールなダダの花。…