蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-06-02から1日間の記事一覧

高橋源一郎著「さよならクリストファー・ロビン」を読んで

照る日曇る日第517回毎日毎日砂を噛むように空虚な時間が流れて行き、ともすれば天変地異も勃発し、人々はおのれの存在理由を見失う。慣れ親しんだ友人や物や世界が、気がつけばどんどん失われていくのである。この明るい崩壊の時代にあって、それでもな…