蝶人戯画録

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2012-06-24から1日間の記事一覧

古井由吉自撰作品6「仮往生伝試文」を読んで

照る日曇る日第520回 「いまだ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや」なぞと孔子のように悟り済ませればいいのだが、われらの人生、いつどこでどのように終わるのやら君子聖人でさえ予知できぬとあれば業平卿のごとく「ついに行く道とはかねて聞きしかどきの…