蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-08-12から1日間の記事一覧

瀬戸内寂聴著「烈しい生と美しい死を」を読んで

照る日曇る日第529回 えげつないタイトルだが、激烈な生涯を完走した伊藤野枝、辻潤、大杉栄、荒畑寒村などの革命家、詩人、芸術家などの生と死の火花を活写している全力疾走エッセイだ。 葉山の日陰茶屋で新参者の野枝に出しぬかれた神近市子が、嫉妬に狂っ…