蝶人戯画録

毎日お届けする文芸、映画、エッセイ、詩歌の花束です。

2012-09-08から1日間の記事一覧

加賀乙彦著「雲の都第4部幸福の森」を読んで

照る日曇る日第536回 これはなんでも「自伝的小説」らしいが、自伝にしては小説的過ぎて?全部が嘘かとも疑われるし、小説にしては文章が緩すぎてまるで素人のようで戸惑う。自伝と小説の2つの要素を恣意的にアマルガムにしているために作品に芯が無く、一個…